本記事は、看板業界で起こりやすいM&Aの論点をもとに構成した想定・編集事例です。当センターの成約実績ではなく、特定の企業・案件・成約条件を示すものではありません。譲渡前に何を整理すべきかを理解するための参考ケースとしてご覧ください。
目次
想定ケースの概要
首都圏で看板制作とウェブ販促を一体提供する会社が、マーケティング会社と資本提携する場面を想定します。看板制作、ウェブ集客、販促提案の連携範囲を定め、双方の顧客情報を適切に扱えるかが焦点です。
想定ケースの骨子
- 譲渡対象:看板制作・ウェブ販促
- 提携候補:マーケティング会社
- 取引類型:資本提携
- 主な強み:看板制作、ウェブ集客、販促提案を一体で支援できる体制
- 主な論点:役割分担、顧客共有、営業体制
提携先が確認する主な価値
評価のポイント:看板制作力
提携先は、看板の企画・製作・施工の対応範囲、原価管理、外注先との連携が継続できるかを確認します。
評価のポイント:ウェブ集客の運用力
提携先は、ドメイン、広告・解析アカウント、制作データ、運用手順の権限と管理状況を確認します。
評価のポイント:販促提案力
提携先は、販促企画の提案手順、顧客窓口、制作体制、効果測定の方法が共有されているかを確認します。
提携前に確認する論点
出資比率と意思決定権、案件ごとの役割・収益配分、顧客情報を共有する根拠を確認します。ドメイン、広告アカウント、制作物の権利とアクセス権限も明確にします。
想定される引き継ぎ
共同提案の承認手順、見込み客の担当、制作データへのアクセス範囲を決めます。顧客情報は目的と同意の範囲を確認し、必要最小限だけを共有します。
この想定ケースの要点
資本提携は事業承継と同義ではありません。どの業務を共同化し、何を各社に残すかを契約と運用の両方で定める必要があります。

